オリジナル:Administering Jenkins
JENKINS_HOMEディレクトリ
Jenkinsはビルドの実行とアーカイブの保存にいくらかのディスク容量が必要です。Jenkinsの設定画面でこれらのディレクトリを確認することができます。
デフォルトでは ~/.jenkins
ですが、次のいずれか1つの方法で変更することができます。
- サーブレットコンテナを起動する前に、環境変数"JENKINS_HOME"を新しいディレクトリに設定する。
- サーブレットコンテナにシステム・プロパティ"JENKINS_HOME"を設定する。
- JNDI変数"JENKINS_HOME"を新しいディレクトリに設定する。
コンテナ毎の設定方法はコンテナ設定ドキュメントを参照してください。
Jenkinsをある程度使用した後でも変更できます。変更するには、Jenkinsを完全に停止して、古いJENKINS_HOMEの内容を新しいJENKINS_HOMEに移して、JENKINS_HOMEを設定後Jenkinsを起動します。
JENKINS_HOMEのディレクトリ構成は次の通りです。
JENKINS_HOME +- config.xml (Jenkinsの設定ファイル) +- *.xml (他のシステム全体に関係する設定ファイル) +- fingerprints (ファイルの指紋を保存) +- plugins (プラグイン) +- jobs +- [JOBNAME] (各ジョブ毎のサブディレクトリ) +- config.xml (ジョブ設定ファイル) +- workspace (バージョン管理システム用のワークディレクトリ) +- latest (成功した最新のビルドへのシンボリックリンク) +- builds +- [BUILD_ID] (各ビルド毎) +- build.xml (ビルド結果のサマリー) +- log (ログファイル) +- changelog.xml (変更履歴)
バックアップとリストア
全ての設定、ビルドログおよび成果物はJENKINS_HOMEディレクトリに保存されます。このディレクトリをアーカイブしてバックアップしてください。同様に、データのリストアはバックアップからJENKINS_HOMEディレクトリの内容を置き換えるだけです。
サーバーを止めないでバックアップできますが、リストアするときはサーバーを停止してください。
ジョブの移動、コピー、名称変更
Jenkinsからジョブを削除するけれど、必要なときに再度それを復活させたい場合もあります。その場合は、$JENKINS_HOMEでジョブディレクトリをアーカイブします。次のコマンドはジョブ'xyz'をアーカイブして削除します。
$ cd $JENKINS_HOME/jobs $ tar czf xyz.tgz xyz // "Jenkinsの管理"画面を表示して、"設定の再読み込み"を実行します。
アーカイブ中に'xyz'プロジェクトをビルドしない限り、Jenkinsを停止することなくこの操作を実行できます。